WordCamp Fukuoka 2010レポート

公開日時: 2010-03-25 14:45
最終更新日時: 2010-04-22 16:53

2010年2月27日,世界最大のユーザ規模を誇るオープンソースのブログ・CMSツール「Wordpress」に関するカンファレンスが,福岡で開催されました。ここではその模様をお届けします。


2月27日,日本で4回目,九州地区では初となるWordPressに特化したカンファレンス「WordCamp Fukuoka 2010」が西南学院大学コミュニティーセンターにて開催されました.

WordCampとは?

WordCampとは,世界最大のユーザ数を誇るオープンソースのブログ・CMSツール「WordPress」に特化したコミュニティ主導のイベントです。アメリカ各地で開催されている他,日本では2008年の東京,2009年の東京,京都で開催されており,今回,日本で4回目となるWordCampが福岡で開催されました。

世界進出の足がかりとして

WordCamp Fukuokaのコンセプトは「デザイン」。WordPressが持つデザイン性から,WordPressの可能性,実用性,将来性についてさまざまなセッションが行われました。中でも「世界へ」という単語が1つのキーワードとなっていたのが印象的です。 まず,オープニングセッションにはニューヨークを拠点とした情報システムコンサルティング会社1080dの最高情報責任者で,アメリカの最大手出版社であるTime社でWordPressを使ったさまざまなオンラインメディアサイトに関わる立場でもあるNed Watson氏が登壇しました。これまでの自身の経験からWordPress利用サイドからのメリットを紹介したうえで,「日本人の作るテーマは,外国人の目から見てキュートである」という持論を交えながら「日本人はもっとWordPressを使うべき」と熱く語りました。

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会場となった西南学院大学講堂。非常に多くの聴講者が集まった。

コミュニティが拓く未来

また,午後のオープニングは,Automattic社のハピネス・エンジニアとして,WordPressの啓蒙活動やコミュニティへの積極的な参加を行っているマクラケン直子氏が「WordPressのパワーと魅力」というテーマで,WordPressを包括的に紹介し ました。同氏は「皆さんが参加することがWordPressのさらなる発展に繋がります」と,オープンソースとして重要な要素である「ユーザ参加」の意義を力強く訴えていました。 同氏はこれまでのWordCampでも,つねに同じ軸(=ユーザ参加の重要性)による講演を行っており,自らが参加し参加者を募ることによって,WordPressの普及・啓蒙を行ってきました。そして,この活動の積み重ねこそが,今のWordPressの礎が築けているように思います。 この他にも,Cacoo for WordPressやデザイナーのためのWordpressオリジナルテーマ作成入門など,デザイナー視点による非常におもしろい内容のプレゼンテーションが行われました。

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Automattic社のハピネス・エンジニアとして,WordPressの啓蒙活動や
コミュニティへの積極的な参加を行っているマクラケン直子氏。

次回日本開催は5月29日,横浜にて

最後に行われたライトニングトークの場において,日本での次回WordCampが横浜で5月29日に開催されることが発表されました。先にもお伝えしたとおり,オープンソースの魅力でもあり重要なポイントの1つは自ら「参加」すること。この記事をご覧頂き,興味を持った方はぜひご自身で足を運び,WordPress,そしてコミュニティとオープンソースのすばらしさを体感してみてください。 WordCamp Yokohama 2010の詳細は,以下公式サイトをご覧ください。
http://japan.wordcamp.org/2010/03/08/yokohama-site-preopen/


馮 富久(ふぉん とみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業部部長代理兼Web Site Expert編集長。 1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部に配属。現在,同セクションの責任者としてサイトのプロデュースに奔走中。また,IPAオープンソフトウェア・センターデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード2008他各賞審査員などを務める経験を持つ。
Twitter ID=tomihisa(http://twitter.com/tomihisa