DBT-3によるPostgreSQL 8.2beta1のデータベース規模の違いに関する測定結果

SRA OSS, Inc. 日本支社

PostgreSQL 8.2beta1に対してスケールファクターを変化させてDBT-3ワークロードを実行し、データベースの規模と複雑なSQLを実行した際の検索性能との関係について測定した。 また、本測定では、大規模データベース環境における測定効率を向上させるため、データ再利用機能を追加したDBT-3を使用した。

1.測定環境

H/WHP ProLiant DL385
CPUAMD Opteron  HT OFF
メインメモリ5GB
HDD72.8GB 
OSMIRACLE LINUX  4.0 for x86-64
評価対象ソフトウェアPostgreSQL  8.2beta1 
負荷ツールOSDL DBT-3  1.9

2.測定ポイント

測定は以下の条件のもとで実施した。

  • シード値を201143042に固定
  • スケールファクターを1、2、4、8、16、25に変化
  • ストリーム数はスケールファクターに対応した値、スケールファクターが1から8までは2を、16、25は3を指定

また、測定に際しては以下の設定を行った。

  • postgresql.confファイルのパラメータの値を変更
  • データベースクラスタディレクトリ、WALファイルを格納するディレクトリをそれぞれ別のディスクに配置

パラメータの値の変更内容は表1に示すとおりである。 なお、変更前後で値が変化していないパラメータは、実際に値を変化させて性能を測定した結果、初期設定の値における性能が最も高かったものである。

表1: パラメータの値の変更内容
パラメータの値
変更前 変更後
wal_sync_method fsync fdatasync
wal_buffers 8 64
checkpoint_segments 3 16

なお、shared_buffers、work_memパラメータについては初期設定の値を設定した。

3.測定手順

測定で使用したDBT-3はデータ再利用機能の追加と不具合の修正を行っている。 パッチファイルのダウンロードやデータ再利用機能の使用方法については「DBT-3 1.9におけるデータ再利用機能に関する報告」を参照されたい。

4.測定結果

PostgreSQL 8.2beta1におけるデータベース規模の違いによる性能の変化は図1、表2に示すとおりである。

Composite値はQuery Processing Power値とThroughput Numerical Quantity値との相乗平均、Query Processing Power値はストリーム数が1のときの検索性能、Throughput Numerical Power値は指定されたストリーム数における検索性能である。 いずれも単位はQueries per hour × Scale-Factor、すなわち、1時間あたりに実行できたクエリー数にスケールファクターを乗じた値であり、値が大きいほど性能が高いといえる。 また、Load Time値はデータベースの構築に要した時間であり、逆に値が小さいほど性能が高いといえる。


図1: PostgreSQL 8.2beta1におけるデータベース規模の違いによる性能の変化

表2: PostgreSQL 8.2beta1におけるデータベース規模の違いによる性能の変化
スケールファクター
1 2 4 8 16 25
Composite値 922.19 583.63 120.47 67.82 57.69 50.22
Load Time値 0.04 0.10 0.26 0.54 1.28 2.04
Query Processing Power値 852.92 603.93 191.52 130.64 123.79 102.08
Throughput Numerical Quantity値 997.09 564.02 75.79 35.21 26.89 24.71

†: 単位は1時間あたりに実行できたトランザクション数 × スケールファクター
‡: 単位は時間

図2: PostgreSQL 8.2beta1におけるデータベース規模の違いによるクエリー実行時間の変化

a. スケールファクター = 1、ストリーム数 = 2

b. スケールファクター = 2、ストリーム数 = 2

c. スケールファクター = 4、ストリーム数 = 2

d. スケールファクター = 8、ストリーム数 = 2

e. スケールファクター = 16、ストリーム数 = 3

f. スケールファクター = 25、ストリーム数 = 3

5.データダウンロード

6.関連する性能データ

7.このデータへの考察データ

8.構成情報ページ

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